僕がカンボジアに来た理由
キッカケなんていたるところにあった
「なんでカンボジアに来たんですか?」
海外を拠点に住んでいるとそんなことをよく聞かれます。
僕は今、東南アジアのカンボジアという国に家を借りて住んでいる。
そして旅行者の方と出会い会話になると100%の確率で聞かれる質問がある。
それが「なんでカンボジアに来たんですか?」ということ。
その質問の答えはいつもたった一つ。
「たまたまなんです」という一言。
もともと行きたいとは思っていたけれど、その前に出会ったフィリピンに不思議な魅力を感じて何かできないかな?と思っていてくるタイミングを作れずにいた。
そしてそんなフィリピンでの体験の報告会で出会った一人の男性に突然言われた一言が、「一緒にカンボジアに行かないか?」という言葉でした。
出会って数回しか会ってない人のその一声にぼくは即答で「はい!」と言っていた。
"自分がこれから何をしていいのかわからない。でも必ずこれからはなにか人の約に立ちながら生きていきたい。"
そんなことを強く思っていたぼくは、いつも周りに人がいて、自分の人生をしっかり生きているその先輩の姿に憧れていた。
自分を変えるチャンス、そうとしか思えずにすぐに返事をしていた。
自分を変えたい。そしてその中でいただいた人とのご縁。
それがぼくがカンボジアに来た理由。
初めてのカンボジア行きが決まってからの不安と期待
翌月にはカンボジアが決まってから、ぼくはワクワクと不安が入り混ざっていた。
・ついにテレビで見たアンコールワットが観れる
・カンボジアにはとんでもなくでかい湖の上で過ごす人たちがいるらしい
・カンボジアの子どもの笑顔はすごく可愛いらしい
・服や筆記用具を届けてあげよう
そんなワクワクは行くと決めてから買ったガイドブックに目を通す度に増していき、人に会って話す度に増していった。
でも怖いこともたくさんで、治安が悪いとか衛生面が悪いとか聞くと、もともと胃腸が弱いぼくは、もしもお腹崩したらどうしよう。もしもデング熱になったらどうしよう。病院ってちゃんとあるのかな?不安しかなかった。
でも本当の一番の強かったことは、自分が変われなかったらどうしよう?ということだった。
変に自分の中で、カンボジアはいいよ!世界観も自分の価値観も変わるよ!という言葉に期待しすぎていたからこそ、そんな不安をすごく持っていた。
日に日に高まる変な期待と不安。そして焦り。
出発前日には期待よりも焦りのがぐんと勝って、行きたくないという気持ちさえ生まれてきた。
でも当日、空港でチェックインを終えると、行くしかない。
その状況になったぼくは、変な覚悟を決めていたのを覚えている。
初めてのカンボジアで出会ったもの
特にこれといった目的もなく、先輩に声をかけてもらいやってきた初めてのカンボジア。
空港について飛行機を降りた瞬間の蒸しっとした空気。
「暑い」
それが一番最初の印象。
夜の到着便、辺りは真っ暗。
”俺は騙されないからな”そう警戒しすぎて、空港に迎えに来てくれていたドライバーさんの笑顔すらも警戒していた。
初めてのトゥクトゥク、空港から街中へ向かう途中。
”俺は絶対すられないからな”そう警戒しすぎてずっとリュックをギュッと抱えていた。
何もかもが始めて。
東南アジアで似ているなと思うことはあっても初めてなモノ・コトづくし。
知っていると体験するって天と地ほどの差がある。
初めてのカンボジアでそんなコトを強く感じた。
ぼくはこれといった目的もなくカンボジアにきた。
ただそこに何かがあると信じて、ただそこに行けば何か変わると信じて。
けれどそれで良かったと思う。
変われるとはなんだろう?
今の現実なのかそれとも、これからの未来なのか。
そんなコトを考えすぎて動かないのはもったいない。
ちょっとしたコトで大きく変わる。変われる。
ぼくがここに来た理由、そして今も大好きな国で住む拠点にしている理由。
大切なコトを教えてくれたこの国と出会えた人たちが心から好きになった。
たったそれだけ。
でもそれがカンボジアという国で気付けたぼくの人生の大切にしたいコト。